映像に対して作曲をしていく上で心がけなければならないことは、音楽ではなく映像が常に優先されるということです。音楽のコンセプトから、要素、Form(形式)にいたるまで全てが映像に付随されます。音楽の形式はそれぞれのcue(キュー:1つのシーンに対する曲のこと。映像編集者と作曲家の間でやりとりするときに混乱が生じないよう全ての音楽には1m1, 2m1といったCue Numberが用いられます。)ごとに考えるだけではなく、映画全体を考慮して考える必要があります。全体の音楽の構想が決まったのち、それぞれのCue, Cueの中のセクション、セクション中のフレーズといったように最終的に細かく音楽を特徴づけていきます。また主題、繰り返し、変奏といった複雑な作曲の方法も取り入れられます。
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Tomokazu Hiroki
バークリー音楽大学院(ミュージックプロダクション・テクノロジー・イノベーション専攻)でM.M.(音楽修士),バークリー音楽大学Post Mater’s Degree Fellowship(フェローシップ)を修了。Wwise認定インストラクター。Artful Designというコンセプトを軸に,XR音楽インターフェイスOPSYNなどを研究(Epic Games社よりEpic MegaGrantsを受賞)。音楽とテクノロジーを中心としたトピックを扱っています。
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