Form(形式)は音楽の一つの特徴です。音楽が進行する中、他の音楽の要素と同様に聴感上知覚される必要があります。音楽構造の知覚は、音楽の構図においてリスナーが重要と感じられる出来事の認識に依存します。これらを理解することは、大きな音楽のかたまりを理解しやすい音楽の編成へと分割することを可能にします。従って、音楽の仕組みはセクションを特徴付ける中の性質や、セクション中の機能的な相互関係、もしくはそれらセクションの配列に注目することで理解することができるでしょう。
作曲は細かい単位から成る構造を完成させるためのプロセスから生まれます。交響曲は一般的にmovement(楽章)と呼ばれるいくつかの個々の集団によって編成されています。またそのような明らかな判別がつかない小さな曲も、同じプロセスによって出来上がります。よって複雑な音楽の構造を理解するには、その大きな構造の中の小さな単位の関係を理解することです。それを理解するにはどのポイントで大きな構造を小さなセクションに分割するかを見つける必要があります。
Cue(キュー:参照)は、こういった構造のひとつで、聴感上及び視覚上知覚することが可能であり、大きな構造を小さなセクションに分けて観察することができます。これらの事象は次の記事で紹介する音楽の一般的な要素と関連づけられます。
(続く)
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Tomokazu Hiroki
バークリー音楽大学院(ミュージックプロダクション・テクノロジー・イノベーション専攻)でM.M.(音楽修士),バークリー音楽大学Post Mater’s Degree Fellowship(フェローシップ)を修了。Wwise認定インストラクター。Artful Designというコンセプトを軸に,XR音楽インターフェイスOPSYNなどを研究(Epic Games社よりEpic MegaGrantsを受賞)。音楽とテクノロジーを中心としたトピックを扱っています。
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